cucumber flesh

Rを中心としたデータ分析・統計解析らへんの話題をしていくだけ

2018-01-01から1年間の記事一覧

Rで国土地理院 基盤地図情報データを扱う

この記事は、FOSS4Gアドベントカレンダー2018の16日目の記事です。タイトルにある通り、Rから国土地理院 基盤地図情報ダウンロードサービスでダウンロードしたファイルを扱う方法について書きます。 基盤地図情報が提供するデータはXMLファイルとなっており…

国土地理院の数値標高モデルデータをラスタとしてRで扱う

国土地理院が提供している「基盤地図情報ダウンロードサービス」の中に「数値標高モデル」データがあります。このデータは、標高のメッシュデータです。標高点格子(メッシュサイズ)が5m、10mのものがそれぞれあります。利用登録をすればデータをダウンロー…

名前空間の衝突をconflictedパッケージで防ぐ

R

要約 パッケージを複数利用すると関数名等の衝突が発生し、意図しない振る舞いを取ることがある conflictedパッケージは、こうした衝突を防ぐための機能を提供する 多少の手間を惜しんでも、衝突の恐れのある関数については名前空間を指定することを勧める

ggplot2ベースの図から凡例 (legend) のみ得る方法あれこれ

タイトルに書いたように「凡例だけが描画したい」ことが時々あるかと思います(止むを得ずに凡例の位置が図から分断されてしまうときとか)。そんな時には、ここで紹介する方法を使うと良いです。やり方はいくつかあります。ここではgtableパッケージを使う…

市区町村ポリゴンの中から区だけを結合する

前回の記事で、市区町村に分割されているポリゴンを都道府県単位に結合する処理を紹介しました。 uribo.hatenablog.com 今日はその続編として、今度は区ごとにポリゴンが分かれている「政令指定都市」を一つの市として扱えるようにしてみようと思います。こ…

【備忘録】RユーザのためのDocker環境「Rocker」でパスワードの設定が必要になった

要約 rockerプロジェクトの各種Dockerfileの変更があり、RStudio Serverへはデフォルトのパスワードでのログインができなくなった docker-compose.ymlでは環境変数の設定が可能で、外部ファイル.envにパスワードを記述した

st_union()で埋まらないポリゴンの穴を埋める

追記 (2020-03-21) sfheadersパッケージ (v0.2.1) で実装された sf_remove_holes() を使っても隙間を埋められます。 library(sfheaders) sf_pref33_fill <- sf_pref33 %>% st_union() %>% sf_remove_holes() 追記 (2018-08-14) id:yutannihilation さんから…

geofacetで日本のデータが利用可能になりました

もう数ヶ月も前の話ですが、CRANに登録されているgeofacetパッケージが更新されて、バージョンが0.1.9となりました。geofacetパッケージは、ggplot2ベースの作図パッケージの一種ですが、グラフを地理的な空間関係と対応付けて描画するという特徴があります…

ggplot2のsizeが意味するもの

付け焼き刃な知識故に、間違いございましたら指摘頂けますと幸いです。 ggplot2を使っていると、数種類の“size”を設定するタイミングがある。例えば、geom_point()で散布図を描画する際のポイントの大きさを指定するためのsize、または連続した線を描画する…

地物範囲のタイル座標を得る

id:yutannihilationさんが、ggplot2::geom_sf()にOpen Street Map (OSM)のタイルを重ねるという面白い試みをしています。 yutani.rbind.io OSMでは、画像データとして地図画像を配信していて、次のようなURLで参照されます。 http://[abc].tile.openstreetma…

sfオブジェクトを描画する方法まとめ: ggplot2::geom_sf()もあるよ

Rの作図パッケージとして人気なggplot2の時期バージョンの2.3.0が間も無くリリースされるそうです。ggplot2は前回の更新が2016年12月末のバージョン2.2.1なので、久しぶりのバージョンアップとなります。 バージョンアップに伴う変更点はこのページを見て欲…

何気ない関数・演算子の導入がプロジェクトを傷つけた

ちょっと前の話。私が手を加えたコードが動かないという相談を受けた。早速手元で試してみたが自分の環境では再現できている。確認のために再実行してもらうと確かに結果が違うようだ。なぜだろう。結論を書いてしまうと、問題は %<>% 演算子にあった。 %<>%…

質問お待ちしております!できればreprex使ってね 😸

最近、チームで分析プロジェクトを進行していることもあり、人のコードをみてコメントしたり、自分もみてもらう、というやりとりが増えてきました。メンバーの中で私は、どちらかといえば「R言語チョットデキル」人間で、時々発生するトラブルや質問について…

最近お気に入りのRStudio(ver.1.1.423)の機能: ファイル内検索とTODOハイライト

先日、RStudioのバージョン1.1.423がリリースされました。 RStudioの通常版がいつの間にかv1.1.423にマイナーアプデしてたhttps://t.co/AeyDCsOp5l— kazutan v3.4.3 (@kazutan) 2018年2月13日 v1.1からの更新内容については先日開催されたrstudio::conf 2018…

RStanのおさらいをしながら読む 岩波DS1 (ややアップデートした2018年版)

最近、以前書いた岩波DSの久保さんパートのおさらい記事を久保さん本人がRTしていたのを見て(ああ、あの頃はまだ大学院生をやっていたのだと懐かしくなったと同時に)、移り変わりのあるRコードは今も動くのか心配になった。結論を先に言うと、RPubsに書い…

hereパッケージの導入でファイル参照のパス問題の悩みを解消

去年から気になっていたものの、その利点や使い道について理解できていなかったhereパッケージ、ようやくにして少しわかった気がする。今は声を大にして言える。hereは良いぞ。hereをプロジェクトに導入することで、これまでにあったWindows - macOS間でのパ…